記録媒体について (記録を残す入れ物)
磁気テープの構成は、針状の磁性粉をバインダーと呼ばれる接着剤と混ぜ合わせて、磁性層をベースフィルム上に作ります。バックコートは、導電性の微粉をバインダーで塗布したもので、帯電防止とか、巻き取りのムラを無くす為に設けられています。そして、コーティング層は、ヘッドとの滑りを良くしたり磁粉もれを防ぐ為に設けてあります。
 これに対して、磁気カードは、携帯することを考慮してベースフィルムには、PET材の0.2mm程度の厚さのものが多く使われています。また、カードの表・裏面は印刷層をコーティング層でサンドした構成になっています。
 
 磁石による消えにくさである保磁力については、磁気テープが、23.8KA/m(300 Oe)ぐらいで、磁気カードでは、218KA/m(2750 Oe)が主流となっています。磁気カードは、プリペイドカードや定期券等に使われ、その利用環境での安全性、信頼性への要求から高保磁力カードが使用されています。
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