媒体と磁気ヘッドの関係 |
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媒体に記録された微小磁石からの「もれ磁束」(媒体表面磁束φn)の全てがコイルに鎖交するのではなく、一部(再生有効磁束φh)が鎖交して再生電圧が発生します。
それは、コイルに鎖交する磁路Aの磁気抵抗RAとギャップを通る磁路Bの磁気抵抗RBが並列回路となるためで、ギャップ部の磁気抵抗RBを大きくするか、磁気抵抗RAを小さくすることで、再生効率を上げることが出来ます。
ヘッド再生効率
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媒体とヘッドとの隙間は、記録波長の10分の1のスペースで約半分まで出力が下がります。
スペース損失
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磁性層の厚みについては、再生は、ある一定以上の深層の磁化に寄与していないことから、記録波長λの2分の1から4分の1が再生有効磁化層と考えられています。
厚み損失
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波長が短くなるほどRAは大きくなり、RBは小さくなるので、コイルを通る磁束が減少していきます。
また、g/λ=1,2,3,......の点では損失無限大を示します。このピーク点を結ぶ包絡線は、−6dB/oct特性となります。
ギャップ損失

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