| 再生 |
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記録された媒体から信号として呼び出すには、発電機と同じ電磁誘導現象を利用します。
発電機では、磁石の周りにコイルを配して、磁石を回す(逆のものもありますが)ことで、コイルに回転の速さに見合った電圧が発生します。
同じように、磁気記録では、コイルの前を媒体上に配向された微小磁石が通り過ぎていくことで、磁石の大きさに応じた電圧波形となってコイルに誘起されます。
電磁誘導は、コイルを通る磁束φの時間変化に比例した電圧eが発生する現象で、次式で表されます。
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再生電圧は、磁束の大きさではなく、その時間変化によるため、信号周波数|に比例します。すなわち、1オクターブ(周波数が2倍)高くなると2倍(6dB)の再生電圧になるということです。(6dB/オクターブ特性)
記録された信号が正弦波(周波数|)だとすると |
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となり、コイルNと磁束総量F0と信号周波数|に比例して大きくなることがわかります。
しかし、周波数が高くなると、記録のところで触れましたように、記録減磁、自己減磁により、記録が困難になり、再生電圧は大幅に低下します。 |
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